男子大学生の中絶体験記

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これは、僕が大学生の時に、彼女の人工妊娠中絶手術をともに体験した時のエピソードをもとに書かれたブログです。男性の視点で、中絶について書かれたブログが極端に少なかったため、書くことを決めました。

少しでも参考になれば幸いです。

Episode.01 妊娠発覚

Episode.02 親への告白

Episode.03 産むための準備とおろすための準備

Episode.04 最初の決断

Episode.05 手術前夜の自殺未遂

Episode.06 二度目の決断

Episode.07 中絶手術

Episode.08 失った自分のアイデンティティー

Episode.09 別れ

Episode.10 中絶したことへの後悔

中絶した経験を前向きに考えて、後悔から立ち直るために

 
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僕は中絶したという事実に対して、当初とてもネガティブな気持ちでいっぱいでした。

許されないことをしてしまった。

誰にも言えない秘密ができた。

きっと自分は天国にいくことができない。

そんな風な考えがいつも頭の中に張り付いていました。

今回はそんな僕がどのように中絶後の後悔から立ち直ったのかを書いていきます。

中絶した過去は、前向きに考えるしかない

中絶後に、無気力になって堕落した生活を少し続けた後に僕が至った結論は、中絶したという過去を前向きに考えるしかないということです。

後ろ向きに考えて、塞ぎ込んで、やさぐれて、お酒に逃げたり、無気力になったり、世間に八つ当たりしたりしても、誰も幸せになりません。

自分たちの過去を正当化しようにも、過去は消せません。

前向きに考えて、前向きに生きることで、少しでも罪滅ぼしをしたい。

産むことのできなかった子の分まで、命ある限り精一杯生きないといけない。

そう思うようになりました。

意識しないと、ネガティブな経験は後ろ向きに考えてしまう

しかしながら、「前向きに考える」ということは想像以上に難しいことです。

僕はもともと悲観的に考えがちな性格なのもありますが、多くの人は中絶した経験についてどうしても後ろ向きに考えてしまうと思います。

Yahoo知恵袋や2ちゃんねるやYouTubeにはには酷いことや極端なこともたくさん書いてあります。

中絶に対しては、様々な意見をもつ人がいます。

赤ちゃんの命を奪うことは絶対にあってはならないと考える人もいれば、

女性の人権を守るために必要な権利だと考える人もいます。

中絶を経験した男女は、その過去や世間の声と一生かけて向き合っていかなければなりません。

 

僕は、中絶に対して厳しい意見を言っているネット上のコメントを目にした時に、ひどく落ち込んでしまったり、悪い方にばかり考えてしまったりしていました。

前向きに考えるには、強いエネルギーが必要です。

でも、常に意識して前向きなエネルギーを持っていられるかというとそうではありません。

前向きに考え続けるためには、意識して前向きに考えるための環境を作ったり行動を変える工夫なのではないかと思います。

中絶後に後悔から立ち直った3つの考え方

僕は3つのことを意識することで、中絶後に無気力になっていた状態から抜け出して前向きに生きることができるようになりました。

①「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」を口癖にする

どうして産めなかったんだろう。申し訳ない。ごめんなさい。

ずっと罪悪感に苛まれて、何かに謝っていた気がします。

そこで気づいたのは、いくら謝っても、自己肯定感がどんどんなくなり、辛くなっていくだけだということです。

きっと、自分を苦しめたいという思いもあって、謝罪の念を心に刻んでいたんだと思います。

でも、それでは前に進めません。

僕は「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」を口癖にするようにしました。

中絶という経験を通して、たくさんのことを教えてくれた赤ちゃんやパートナー、支えてくれた周りの方々に感謝して、生きるようにしました。

「ありがとう」は前向きなパワーを持っています。

②これから出会う人の多くは、自分の過去を全く知らない

自分が自分で無くなる感覚がとても強かったのを覚えています。

しかしながら、よく考えてみると自分の過去をすべて知っている友達なんて1人か2人いるかいないかだと思います。

これから出会う多くの人は、まだ自分のことを何も知りません。

自分が話したことが、相手の中にこれからの自分を作ります。

隠し事をしているような気まづさを人付き合いの中で感じていたのですが、そんなに深く悩むことはないんじゃないかと思うようになりました。

別にすべての友達や仕事仲間に、自分のすべてを打ち明ける必要なんてありません。

言いたい人に、言いたいだけ言えばいい。

誰に何を話すかは自由です。

それは別に、中絶という過去に限った話ではありません。

過去の恋愛について、トラウマについて、持病についてなどなど、人には言いづらい話は他にもあるはずです。

そう思うと、気が楽になりました。

③その子のぶんまで命を大切に生きる

最後に、産めなかった赤ちゃんのぶんまで、一生懸命に生きるということです。

命を大切に生きなければ、本当に失礼なことですし合わせる顔がないなと僕は感じています。

完璧な人なんていないので、無理をしすぎることはないと思いますが、1日1日を大切に生きるよう心がけています。

普通の人なら諦めてしまうことでも、人より少しだけ努力して頑張ってみたり。

コンビニの店員さんやバスの運転手さんに「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えるように心がけたり。

とても小さなことなのですが、このような小さなことの積み重ねが大事なのかなと考えています。

 

自分がこんなことを言うのはおこがましいですが、中絶を経験して辛い気持ちを抱えている方が、少しでも前向きに考えるきっかけになれば幸いです。

 

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