男子大学生の中絶体験記

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これは、僕が大学生の時に、彼女の人工妊娠中絶手術をともに体験した時のエピソードをもとに書かれたブログです。男性の視点で、中絶について書かれたブログが極端に少なかったため、書くことを決めました。

少しでも参考になれば幸いです。

Episode.01 妊娠発覚

Episode.02 親への告白

Episode.03 産むための準備とおろすための準備

Episode.04 最初の決断

Episode.05 手術前夜の自殺未遂

Episode.06 二度目の決断

Episode.07 中絶手術

Episode.08 失った自分のアイデンティティー

Episode.09 別れ

Episode.10 中絶したことへの後悔

【中絶体験談】Episode.05 中絶手術前夜の自殺未遂

2018/11/07
 
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決断と後戻り

手術の事前処置を終えて、夕飯を食べた後、また2人で話し合った。

本当に中絶していいんだろうか。

わからなくなっていた。

 

僕たちは、子どもに「ユウ」と名付けた。

男の子か、女の子か、まだわからなかったので、中性的な名前が良いだろうと思って。

 

ユウのこと、ずっと忘れずに生きていこう。

ユウが教えてくれた命の重さと向き合って生きていこう。

そう誓って寝ようと思っていた。

 

でも、そんなにすんなりとはいかなかった。

中絶してまで生きてる意味ってなんだろう

妊娠中で、食欲の偏りも激しくなり、精神的にも不安定だった彼女は、考え方もいつもよりずっと極端になっていた。

明日、産婦人科に行って、ほんの数分間の手術を受ければ、ユウはいなくなる。

でもそこまでして私は何がしたいんだろう。

私は何て冷酷な人間なんだろう。

そんなことを嘆き始めた。

 

僕にはどうすることもできなかった。

近くに寄り添って、黙って聞くことしかできなかった。

あのビルの屋上から飛び降りたら死ねるかな

夜24時過ぎに物音がして目が覚めた。

彼女が窓の外を眺めていた。

「向かいの建物10階立てだから、あそこの屋上から飛び降りたら死ねるよね?」

無表情にそう呟いた。

飛び降り自殺をしようとしていたのだ。

 

怖かった。

今の彼女の心理状態なら、やりかねないと思った。

死んでほしくないと思った。

 

死んでほしくない

彼女は、ホテルの部屋から出ていこうとしたのを必死に止めた。

力尽くで止めた。

死んでほしくないと必死に伝えた。

やっぱり、産みたいかもしれない

僕たちは、中絶のための処置を一度やめてもらって考え直すことにした。

一度考え直そう。

今のまま中絶したら、絶対に一生後悔するから。

苦渋の決断だった。

 

無事翌朝を迎え、産婦人科へと向かった。

【中絶体験談】Episode.06 二度目の決断

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